武田薬品は14日、日中の過度の眠気、認知症状を伴うこともあるナルコレプシータイプ1に対する経口の新規作用治療薬として開発中の「TAK-861」(一般名:オベポレクストン)の二つの第III相試験で全ての主要評価項目、副次評価項目を達成したとのトップライン結果を発表した。2025年度中に米国で承認申請し、準備が整い次第、日本を含む世界の規制当局に申請する予定だ。
同剤は、同社の今後の成長の試金石となる開発品の一つ。対象疾患は、脳内で睡眠や覚醒を調節するオレキシンの産生に関わる神経細胞の消失によって引き起こされる。それに対し同剤は、オレキシン2受容体を活性化することにより、覚醒を促進し、日中および夜間の広範な症状に対処するように設計されている。同社はファーストインクラスの治療薬として期待している。
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