【新製品】コロナ放電式イオナイザ「STABLO-AP-Ar」発売‐世界初のアルゴンガス環境で使用可能 島津製作所

2025年08月25日 (月)

 島津製作所は21日、世界初となるアルゴンガス環境で除電(静電気の除去)できるコロナ放電式イオナイザ「STABLO-AP-Ar」を発売した。現行モデルの大気環境用イオナイザ「STABLO-AP」に、独自開発の放電制御プログラムを組み込み、コロナ放電式のイオナイザ(除電器)では不可能だったアルゴンガス環境での除電を実現している。同製品は、同社製の分析天びん「AP-ADシリーズ」「APシリーズ」に内蔵もしくは単体(専用スタンドで立てた状態)といった2種類の利用ができる。

STABLO-AP-Ar

 アルゴンガス環境用イオナイザとして軟X線・真空紫外線などの放射線式があるが、作業者の被曝、紫外線によるサンプルの劣化、高額な装置価格やランニングコストという課題がある。

 同製品は、放電の量やタイミングを緻密に制御できる独自のプログラムを組み込んだ、世界で初めてとなるアルゴンガス環境で除電効果のあるコロナ放電式イオナイザ。作業者の被曝、サンプルの劣化などの恐れがある放射線式より、安全性や使い安さが優れている。

 また、無風のため粉末サンプルが飛散することがないため、電池材料などの粉末サンプルやフィルムなどの計量作業を効率的に行える。

 場所を取らないデザインで、標準付属のスタンドを利用した固定使用、手に持って自由に移動できるハンディ使用、そして分析天びんAPシリーズへの組込み使用が可能な3-way方式があり、天びん計量以外でもサンプルや容器の除電に利用できる。

 さらに、アルゴンガス環境で使用されている放射線式イオナイザは、同製品と比べて価格が3~4倍であり、放電針やランプといった高価な消耗品を高頻度に交換する必要ある.同製品は装置価格、ランニングコストの両面で経済的となっている。

 希望販売価格は16万5000円(税込)。販売目標は、発売後1年間で110台(国内外)



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