
社会保障審議会医療保険部会は18日、医療保険制度改革に向けた議論を開始した。高齢化による現役世代の社会保険料負担増加といった現状を踏まえ、委員からは、費用対効果や経済性を考慮した医薬品の使用促進による保険給付範囲の見直し、社会保障制度に関する国民の理解増進を求める声などが上がった。厚生労働省は、今冬にも議論を取りまとめる考え。
この日の部会で厚労省は、医療保険制度の現状を説明し、高額薬剤や高度医療は全国一律の診療報酬で保険診療に取り込まれ、必要な人に幅広く提供される一方、制度全体で見た場合の負担は現役世代が中心に担い、保険料の負担感は増加していると課題を挙げた。医療従事者の確保を重要課題とする中、薬剤師や医師等の医療関係職種の賃上げ動向は全産業平均より低いことが明らかとなっている。
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