シスメックスとQIAGEN N.V.の日本法人であるキアゲンは9月30日、分子診断領域における臨床用検査製品に関する販売・供給契約を締結した。この契約は、日本市場において、キアゲンの保有する感染症およびがん領域における臨床用検査機器・試薬などの製品について、シスメックスが独占的に取り扱い、販売・供給を行っていく。
シスメックスとQIAGEN N.V.は、双方の強みを生かした連携のもと、10年以上にわたる良好なパートナーシップ関係を築いてきている。2024年には、遺伝子検査領域をはじめとした臨床用検査製品のグローバルアライアンス契約を締結し、両社の協業をさらに深化させてきている。
今回の契約によって、従来のがん遺伝子コンパニオン診断製品の販売に加え、遺伝子検査の市場規模全体の約半分を占める感染症領域についても、日本で販売協力体制を構築していくことになる。
まずは、日本市場におけるがん遺伝子診断や、QuantiFERON TB ゴールドプラスを含む結核検査など、既存の臨床検査市場向け製品の取り扱いを開始し、その後は製品ラインアップの拡大も検討していく。幅広い分子検査技術基盤のもと感染症領域で牽引するキアゲンの製品を、臨床検査製品の強固な販売網を持つシスメックスが販売することで、顧客ニーズに合わせた製品をいち早く提供すると共に、より適切なサービスを効果的に届けていくことを両社は目指していく。
今後も、グローバルアライアンス契約のもと、製品販売協力体制の拡充や、両社の持つ技術基盤を活用したR&D領域での協業を視野に入れ、パートナーシップを強化していく。
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