
日本メドトロニックは1日、重度の大動脈弁狭窄症患者を対象とした経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)に用いられる「Evolut FX+(エボリュート エフエックスプラス)」を発売した。
同製品は、第6世代の自己拡張型経カテーテル的大動脈弁置換術用デバイスとなる。従来のEvolut TAVRプラットフォームが持つ優れたバルブ性能を維持しながら、冠動脈へのアクセス性を支援するよう設計されている。また、改良されたフレームデザインにより、従来のEvolut TAVRシステムの4倍の大きさの冠動脈アクセスウィンドウを提供している。
これにより、カテーテル操作のためのスペースが拡大され、患者の多様な解剖学的特性に配慮しながら、よりスムーズな冠動脈へのアクセスを支援していく。さらに、この新しいデザインは、Evolutプラットフォームが提供する優れた血行動態およびバルブ性能を損なうことなく、臨床医の高いニーズに応えるソリューションを提供する。
TAVRは、胸を開いて外科的に弁を交換するのではなく、心臓が動いている状態のまま、大腿動脈等を経由してカテーテルを心臓に通し、人工弁(生体弁)を患者の心臓に植え込む治療法。日本では2013年に保険適用され、これまで全国の約200施設で手術が行われており、現在では年間1万人以上の患者が治療を受けている。