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物価高騰と薬学教育の行方

2025年11月19日 (水)

◆この数年間で物価高騰という言葉を聞き慣れてしまったが、スーパーで食料品の価格を見るたびに戻らない過去を恋しく思ってしまう。医療機関がインフレの影響で経営難に苦しむ中、国の総合経済対策で薬局も「必要な措置を講じる」対象となることに安堵した人は多いだろう
◆物価高の波は大学にも及び、学費が比較的安価な国立大学でも値上げが相次ぎ、一部大学では学生の反対運動が起きているという。6年制薬学部の平均学費は350万円だが、設備等に費用がかかる医療系学部のため急騰を懸念する関係者は少なくない
◆一方、私立大学の6年制薬学部の納付金総額平均は1200万円を超える。運営上必要な金額であることは理解できるが、薬剤師国家試験合格率の低迷や退学率の高止まりが続く大学も見られる
◆一人の薬剤師として輩出するまでに必要な期間は短くなく、費用は安くない。受験生が大学の実績とコストパフォーマンスをシビアに見る傾向が強まる中、ニーズに応える教育を提供しているか再点検してみてはどうか。



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