ロート製薬は、2024年にグループ化した東南アジア最大のヘルスケアカンパニー「ユーヤンサン」が販売している冬虫夏草配合サプリメント「余仁生(ユーヤンサン)冬虫夏草」を、3月に日本市場で導入し発売すると発表した。昨年12月16日、大阪市内で開いた製品発表会で瀬木英俊社長は「今回、ユーヤンサンのブランドを初めて日本で展開することになった。自然の生命力とサイエンスを掛け合わせ、生命力の源を養う新しいセルフケア習慣『Vital Origin(生命力の源)』を提案する第一歩として、冬虫夏草を導入する」と説明した。
冬虫夏草は、中国伝統医学で「腎を補う」素材として知られ、近年は認知機能や持久力、免疫調整などの可能性が報告されている。同社は三重大学との共同研究で、菌糸体抽出物の脳神経機能活性化作用も和漢医薬学会等で発表している。

瀬木社長
同品は、チベット高原産の冬虫夏草と99%同じ遺伝子を持つヒルステラ・シネンシス菌糸体を培養し、粉末化したものをカプセルに封入。自然環境に左右されない安定品質を確保した。現地で親しまれてきた商品を日本語パッケージに変更し、国内向けに展開する。
発表会では、伝統医学に詳しい西本隆氏(西本クリニック)が東洋医学の視点から、「未病段階での介入が重要。冬虫夏草は古来より滋養強壮に用いられ、現代研究でも認知機能や免疫調整などの可能性が示されている」とコメントした。
厚生労働省のデータによると、過去10年で「強い不安・ストレスを抱える人」は1.3倍、「睡眠で休養が十分に取れていない人」は1.6倍に増加している。こうした社会背景を踏まえ、同社は「薬に頼らない製薬企業」を掲げ、食と健康を結びつける内服・食品事業を強化している。
内服・食品事業の売上比率を現在の約16%から30年までに20%超への拡大を目指す考えで、ユーヤンサンブランドとの協業は、その成長戦略の柱となる。
ターゲットは現役世代を中心に幅広く設定し、オンライン販売を軸に、直営レストランのロートレシピでの薬膳フェアなど食とサプリの両面から「バイタルオリジン(生命力の源)を養う」セルフケア文化を提案する。今月には冬虫夏草入り薬膳スープやカレーを提供するフェアを開催予定している。
価格は30粒入り7020円(税込み)で、販売は同社公式オンラインサイトとECサイトで開始する。



















