オムロンヘルスケアは2日、同社が販売する血圧計の世界累計販売台数が4億台を突破したと発表した。1973年に血圧計の初号機を発売して以来、現在では、世界130以上の国・地域で同社の血圧計が使われている。

同社が1973年に初号機マノメーター式電子血圧計「HEP-1」を発売した当時、血圧測定は医療機関で行われていた。その後、世界的な生活習慣病患者の増加、家庭血圧の高血圧治療ガイドライン化などにより、家庭での血圧測定が徐々に浸透していった。
同社の血圧計が、累計販売台数1億台に達したのは2009年で、初号機の発売開始から36年かかった。2億台に達したのがその7年後となる16年、3億台を達成したのが5年後の21年だった。そして今回、3億台達成から4年後となる25年に4億台を突破した。
同社は、「地球上の一人ひとりの健康ですこやかな生活への貢献」をミッションとし、15年からは「脳・心血管疾患の発症ゼロ(ゼロイベント)の実現」を循環器事業のビジョンに掲げて、家庭用血圧計の普及に努めてきた。さらに、近年では、血圧測定中に「心房細動の可能性」を検出する次世代アルゴリズム“Intellisense AFib”を開発するなど、予防医療を支援するための血圧管理の進化に取り組み続けている。
今後は、4億台突破を新たなスタートと位置づけて、グローバルで高まり続ける血圧計需要や顧客ニーズの変化を、より的確に捉えた機器を開発していく。さらに、健康管理スマートフォンアプリや遠隔診療サービスなどのサービス事業を加速させることで、家庭での血圧管理や医療現場での高血圧治療を継続的に支援していく。
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