◆今年のノーベル賞受賞者が発表された。6日に坂口志文氏が生理学・医学賞、8日には北川進氏が化学賞を受賞した。日本人を最も多く輩出している科学3賞の一つである物理学は逃したが、3回目となるダブル受賞は10年ぶりの快挙という
◆細胞性T細胞の発見は過剰免疫反応の抑制による新たな治療法や新薬の開発に期待が寄せられている。多孔性金属錯体・金属有機構造体(MOF)開発も二酸化炭素貯蔵などの環境対策をはじめ、DDSへの応用も考えられる
◆一方、今回の2氏も含め最近の受賞者が口を揃えて懸念を示しているのが日本の基礎研究力の減衰である。基礎科学系は応用科学系とは異なり成果が得られるまで長期間の研究が続けられる体制と環境整備が不可欠。日本では特に、基礎科学に対する人材と財政面の支援低下が問題視されている
◆基礎科学を根幹とする科学技術立国を維持していくならば予算の裏付けなど国を挙げた対策を真剣に講じていかねばなるまい。これは時の政権に左右されるべきではないことだ。
日本人2氏にノーベル賞
2025年10月22日 (水)
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