【富士フイルム】ASEAN4カ国に「NURA」新拠点を開設へ‐東南アジアでの検診サービス事業を拡大

2025年10月31日 (金)

 富士フイルムはこのほど、ベトナムのホーチミン、タイのバンコク、フィリピンのマニラ、マレーシアのクアラルンプールのASEAN4カ国4都市にがん検診を中心とした健診センター「NURA(ニューラ)」の新拠点を開設することを決定した。ベトナム新拠点は、11月3日にオープンする。タイ・フィリピン・マレーシアの新拠点は、2025年度内の開設を予定している。

ベトナム新拠点のエントランス(ベトナム・ホーチミン)

ベトナム新拠点のエントランス(ベトナム・ホーチミン)

 ベトナム新拠点は、ベトナムにおける2拠点目として、昨年7月に開設したハノイ拠点と同様に、同社のサポートのもと、ベトナムで医療機関「T-Matsuoka Medical Center」を展開する「VIETNAM JAPAN HEALTH TECHNOLOGY JOINT STOCK COMPANY(VJH社)」が運営し、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供している。タイ、フィリピン、マレーシアの新拠点は、同社直営の健診センターとしてオープンを予定している。

 今回同社は、ASEAN4カ国で「NURA」を展開することで、東南アジア地域の医療の質向上に貢献していく。

 ASEAN諸国を含む東南アジアでは、がんや虚血性心疾患、糖尿病などの非感染性疾患が人々の健康と社会経済の発展に深刻な影響を及ぼしているが、がん検診をはじめとする包括的な健診サービスを提供する施設が少なく、健診を受ける文化が定着していないという課題があり、今回の新拠点開設はこうした状況に対応したもの。

 同社は、2021年にインドのベンガルールに健診センター「NURA」を開設し、新興国での健診サービス事業を開始した。以降、「NURA」や、「NURA」のノウハウを取り入れた健診センターは、現在、インドのほか、モンゴル国、ベトナム、アラブ首長国連邦に拡大。今年度中には、新たに南アフリカ、タイ、フィリピン、マレーシアにも健診センターをオープンさせる計画となっている。

 健診センターでは、同社が持つCT・マンモグラフィなどの医療機器や医師の診断を支援するAI技術を活用して、全ての検査と医師による健診結果のフィードバックが、約120分という短時間で完了する点や、フィードバックの際に、医師から健診結果に関する説明を診断画像を見ながら分かりやすく受けられる点などが、利用者から好評を得ている。


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