オムロンは30日、同社インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー商品事業本部に所属する藤川正寛氏が、経済産業省が主催する2025年度産業標準化事業表彰の「イノベーション・環境局長表彰」を受賞しましたと発表した。
今回、藤川氏は、ISO/IEC JTC1/SC31/WG1にエキスパートとして参加し、DPM(Direct Part Marking)におけるシンボル印字品質の評価方法を定義したISO/IEC 29158のCo-Project Leaderとして規格改訂に大きく貢献したことが評価された。
DPM(Direct Part Marking)は、製品や部品などの対象物にQRコードなどのシンボルを直接印字する技術で、製造業におけるトレーサビリティの確立に広く活用されている。近年では、完成品だけでなく構成部品まで管理対象が拡がっており、ラベルの貼付が困難な小型部品にも対応できるDPMの重要性が高まっている。
今回の取り組みによって、印字品質の評価基準が細分化され、評価の精度が大幅に向上している。これまで評価結果のばらつきにより不良判定されていた良品が適切に判別できるようになり、また製造プロセスのより細かな制御が可能となった。これらの成果は、生産効率の向上や廃棄ロスの削減といった経済的波及効果をもたらすと共に、DPM技術の普及を通じ産業界全体のトレーサビリティ向上が図れた。
今回の受賞にあたって藤川氏は、「社内外を問わず、多くの方々のご支援とご協力のおかげで、このような評価をいただくことができました。今後も標準化活動を通じて、自社の事業への貢献はもちろん、日本の産業発展にも寄与できるよう、全力で取り組んでまいります」とコメントしている。
なお、「産業標準化事業表彰」は、国際標準化機構(ISO)や国際電気標準会議(IEC)における国際標準策定、国内規格(JIS)策定や適合性評価活動といった、標準化活動に優れた功績を有する個人や組織が表彰されるもの。
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