キュアコードは5日、富山大学と共同研究によって開発した1型糖尿病患者向けインスリン投与量判定システム「AIカーボカウンター」の臨床研究で、Android端末での利用に対応したと発表した。今回の対応で、従来のiOS端末を利用している患者に加え、Android端末を利用している患者も同研究への参加が可能となる。
同研究は、国際医療福祉大学医学部糖尿病・代謝・内分泌内科学の中條大輔教授(前富山大病院副病院長・臨床研究開発推進センター教授・第1内科診療教授)を研究代表者とする研究チームによって進められているもので、患者の食前血糖値と食事中の炭水化物量をもとに最適なインスリン投与量を算出し、患者のQOL向上を目指している。
AIカーボカウンターは、1型糖尿病患者が日々の生活において適切なインスリン投与量を判定する研究用システム。食事の写真からAIが摂取した炭水化物量を解析し、算出した数値からインスリン投与量の参考値を計算する。現在は、研究の第一段階として同システムを用いた臨床研究を行い、有効性や安全性を検証している。
血糖値は1日のうちでも変動するが、事前に設定した値では適切なインスリン量を算定できない場合がある。この変則的な血糖変動が起こる要因は明らかになっていない。そこで同研究では今後、第一段階で蓄積した血糖値やインスリン投与量、毎日の体調などのデータを活用したAIの開発を予定している。カーボカウントに必要な数値をAIがより正確に予想し、インスリン投与のタイミングごとに適切なカーボカウントが行える未来を目指していく。
なお、同研究の代表者である中條氏の移動に伴い、プロジェクト体制が変更されている。新体制では、同社と国際医療福祉大学、富山大が中心となり、引き続き1型糖尿行間じゃの生活をサポートする革新的なアプリケーションの開発に取り組んでいく。
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