オムロンヘルスケアは12日、インドで心電図解析サービスを展開しているシンガポールのTRICOG HEALTH INDIA PRIVATE LIMITED(トライコグ)に対し追加投資を実施したと発表した。今回の投資は、2023年3月の投資に続く2回目となり、両社のパートナーシップを新たな段階に進化させ、事業成長を加速させる。
同社は23年からトライコグと連携し、トライコグのAI解析技術と同社の通信機能付き心電計を組み合わせた、心不全患者向け遠隔モニタリングサービス「KeeboHealth」を開発・提供している。このサービスは、術後患者が家庭で取得した心電図や血圧データを解析し医師と共有することで、医療従事者による診断の効率化と心不全の再発防止をサポートしている。
同社は、今回の追加投資により、トライコグとの戦略的パートナーシップを一層強化していく。現地のニーズに合った医療設備を導入し、より付加価値の高いサービスおよびデバイスの開発と提供に取り組み、同社の循環器事業のミッションである「Going for ZERO(脳・心血管疾患の発症ゼロ)」の実現を加速させていく。
インドの死亡要因1位、2位は脳・心血管疾患だが、循環器専門医の不足が深刻で、しかも医療機関の設備が不十分なため、心電図検査のような精密検査が必要な患者に対し、十分な検査が実施できないケースが発生している。こうした医療課題の解決に向け、トライコグは医療現場を熟知した100人以上の社内専門医の知見と、10年以上にわたり蓄積した心電図データから構築したAI解析技術を強みとして、医療現場のニーズに応えるデバイスとサービスを開発している。
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