◆その男性の肥満症患者は、大らかな印象の裏で人知れず傷ついていた。医師に相談しても受け止めてもらえなかったり、周りにからかわれたり、大げさに驚かれたり。「服が合わなくなり人前に出るのは辛かった」と声を落とした
◆肥満症治療薬が登場し、医師、患者の話を聞く機会が増えた。語られる課題はかつての糖尿病治療に重なる。自身を責める患者の姿であり、どこか患者の生活態度の問題と距離を置く医療者、周囲の意識である
◆一言で言えば「スティグマ」。病に対する偏見だ。糖尿病治療に20年以上前に携わった人から自殺未遂をした患者の話を聞いたことがある。患者はそれくらい自身を責め、周囲の偏見に苛まれることもある
◆冒頭の患者の治療のモチベーションは「いろんな服を着たい」「バイクに格好良く乗りたい」。担当医は患者が記録した生活行動や体重の日記を手に指導する。伴走者のように見えた。担当医によると「もっと痩せましょう」などと患者に強いるような指導は、患者の自尊心を傷つけかねないという。
スティグマを超えて
2025年12月05日 (金)
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