イーメディカルジャパン、NBSロジソル、オムロンヘルスケアの3社は今月から、NBSロジソルが昨年から全ドライバー約500人を対象に、福利厚生として導入したオンライン診療サービス「高血圧イーメディカル」を活用したオンライン診療サービスを、ドライバー以外の社員(庫内作業員・事務職等)約100人に拡大し、順次導入を開始していることを明らかにした。
NBSロジソルは、2024年問題やドライバーの高齢化を見据え、昨年から全ドライバーを対象に、オムロンHCの「Bluetooth対応血圧計」とイーメディカルジャパンのオンライン診療サービスを組み合わせた見守り体制を構築してきた。
導入から約1年が経過し、「業務が忙しく通院が難しかった社員が治療を継続できている」「健康診断で発見できず自覚症状がなかった高血圧リスクを発見できた」など、具体的な健康改善事例が多数生まれている。
この成果を受け今回、ドライバー同様に不規則な勤務や、空調設備が整いにくい倉庫内でのリフト作業など、身体的負荷の高い環境で働く「庫内作業員」を中心とした社員約100人に同サービスの提供を拡大することを決めた。これによって、輸送(ドライバー)と保管(倉庫)の両輪で、物流を支える現場社員の健康を包括的にサポートする体制が整うこととなった。
また、今回の拡大導入に合わせ、社員に健康生活習慣に関する意識・行動変容アンケートを実施している。
それによると、導入前に対し、半数を超える社員(56%)が健康に対する意識が高まったとしてるほか、約半数が飲酒・食事・運動・睡眠などの具体的な改善活動を見直す機会が増えたとしている。さらに、個人に1台ずつ血圧計が付与されることで、78%以上が血圧を毎日測るようになり、血圧測定の習慣化にもつながっていた。
この結果からも、企業がツールと機会を提供することで、社員の健康意識が着実に向上していることがうかがえた。
この取り組みは、オムロンHCやイーメディカルジャパンなどが主導し、賛同企業と共に心脳血管疾患のリスク啓発、血圧ケアの重要性理解を目指す「PROTECT HEARTS PROJECT」の一環として実施されている。NBSロジソルはこのプロジェクトに参画し、単なる福利厚生ツールの導入にとどまらず、様々なパートナー企業と連携を深めながら、物流業界における健康経営モデルの構築を目指している。
「医療機器・化粧品」の記事に関するご意見・お問合せは下記へ。
担当者:河辺
E-mail:kawabe_s@yakuji.co.jp
TEL:03-3866-8499




















