ニプロは4日、同社の連結子会社である米国のAvantec Vascularが、深部静脈血栓症(DVT)の患者に対する新しいタイプの治療を可能にする血栓除去システムについて米国食品医薬品局(FDA)から、510(k)クリアランスを取得したと発表した。
世界では5000万人以上がDVTを含む静脈血栓塞栓症(VTE)に罹患していると推定されている。VTEは、心筋梗塞と脳卒中に次ぐ“3番目に多い血管疾患”と広く認識されている。
今回、この新しい血栓除去システムの適用は、血管径7mm以上の末梢静脈における新鮮で柔らかい塞栓および血栓の除去となっている。
経皮的アプローチを用いた低侵襲の血管内手技は、VTE患者の症状を改善するための標準的治療となっており、従来の外科的治療に比べて広く用いられている。静脈内の血栓を機械的に破砕し、移動および除去するための経皮的手技は、抗凝固療法を補完する治療法として有用であることが示されている。
同血栓除去システムは、機械的作用と吸引作用を組み合わせて血栓や塞栓を除去するもの。独自の回転チップ機構と吸引機能を組み合わせることで、多様な血栓をより効率的かつ柔軟に除去できるよう設計されており、処置時間の短縮にもつながる可能性がある。また、静脈が安定化し、血流が改善することで、患者の予後の向上が期待される。
Avantecのアドバイザーを務めるスタンフォード大学放射線科臨床准教授のSirish Kishore氏は、「この新しい血栓除去システムは、吸引と破砕機能を一つのデバイスに組み合わせた有利な形状により、1回の処置で治療可能な静脈血栓の範囲を広げる可能性がある。前臨床データは有望であり、今後の臨床試験の結果を楽しみにしている」とコメントしている。
なお、DVTの治療対象となる市場規模は、米国だけで約8億ドルと見積もられている。
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