
デジタルX線透視撮影システム「CUREVISTA Open ff」
富士フイルムは1日、デジタルX線透視撮影システムの新モデル「CUREVISTA Open ff」と「CUREVISTA Apex ff」を、富士フイルムメディカルを通じ発売した。二つの新モデルには、AI技術を活用して開発した画像処理機能と、検査中の被検者の体の動きを検知する機能を搭載。それぞれの機能により、特定の臓器を鮮明に映し出す造影剤の使用量削減につなげると共に、検知した被検者の体動を医療スタッフに通知して早期対応を可能にすることで、被検者の身体的負担と検査中におけるリスクの低減が期待できる。
同社は、消化器科、整形外科、泌尿器科などで扱う幅広い疾患に対し、1台で多様な検査や治療が可能な機構「2WAY ARM」を搭載したデジタルX線透視システム「CUREVISTA Open」を2020年に発売。22年には、「3WAY ARM」を搭載したハイエンドモデルのデジタルX線透視システム「CUREVISTA Apex」の提供を開始している。
これらの装置は、▽被検者を動かさずに臓器の重なりなどを観察できる「2WAY ARM/ 3WAY ARM」機構▽カテーテル・ガイドワイヤーなどデバイスの視認性を向上する画像処理技術▽被ばく線量を半分にしても画質を劣化させることなく、なめらかに表示できる機能「IntelliFRAME」――などの特長が高く評価されている。
今回同社が発売した二つの新モデルは、従来モデルの特長はそのままに、AI技術を活用して開発した二つの新機能「Boost C」と「SECURECAMERA MD」を搭載したモデルとなる。
画像処理機能「Boost C」は、消化器内視鏡検査・治療の一つである内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)実施時に、造影された胆管領域を検出しコントラストを強調表示させることにより、造影剤使用量を低減し、被検者の身体的負担の軽減が期待できる機能となる。
被検者体動検出機能「SECURECAMERA MD」は、装置本体に設置したカメラで撮影した被検者映像を元に、被検者の体動を医療スタッフに通知する機能となる。内視鏡検査中の被検者に対して早期に介助などの対応が可能となり、検査中におけるリスク低減が期待できる。さらに、装置の動作を制御するコントローラーのワイヤレス化を実現。ワイヤレスで操作可能とすることで、検査室内での業務効率化が期待される。
また、今回発売した2モデルは、25年4月に発売したソフトウェア「VisualAID-ERCPプランニング-」にも対応。同ソフトウェアは、ERCP中にCUREVISTAシリーズで撮影したX線透視画像上に3Dで作成した胆管・膵管の画像を重ねて表示することで、臓器との重なりなど解剖学的構造の把握が容易になることが期待できる。
同ソフトウェアでは、これまでCT画像とMRCP画像で3D画像を作成する必要があったが、今回新たにCT画像のみで3D画像を作成できるようになった。これにより、MRI撮影を実施しない医療機関での対象被検者の増加が見込まれる。さらに、3D画像作成時にCT画像とMRCP画像の位置合わせの作業が不要となることで、ワークフローの向上が期待できる。
同社のIT技術とX線透視装置を連携させた新しいワークフローにより、医師の診療の高度化・効率化が図れる。
なお同社は17~19日、横浜市のパシフィコ横浜で開催される「2026国際医用画像総合展(ITEM2026)」に同製品を出展する。
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