
大日本住友製薬の100%子会社「DSファーマバイオメディカル」は、ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白キット「リブリアH‐FABP」を新発売した。
H‐FABPは、心筋細胞の細胞質に豊富に存在する低分子の可溶性蛋白で、急性心筋梗塞(AMI)発症早期とされる2~3時間以内より異常高値を示す。持続した心筋傷害がなければ1~2日で正常域に復する特徴があるため、AMI発症早期の心筋傷害の程度把握に適した生化学マーカーとして注目されている。
同キットは、血清または血漿中のヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白濃度を、ラテックス凝集法によって測定するAMI診断薬。病院に通常設置されている汎用自動分析装置で測定でき、わずか十数分で定量値が得られる。
血中H‐FABP濃度は、心筋梗塞の範囲および生命予後とも相関することも報告されており、重症度の推測もできる。
H‐FABP測定の保険点数は150点。