
日本点眼薬研究所は、花粉症などによるアレルギー症状を改善する防腐剤無添加の一般用目薬「ファインティアPF点眼液AL」(第2類医薬品)を新発売した。同社が開発した特殊な「PFデラミ容器」を使い、防腐剤無添加を実現した。
抗アレルギー薬のクロモグリク酸ナトリウム、抗ヒスタミン薬のクロルフェニラミンマレイン酸塩を配合。眼の痒み、充血などのアレルギー症状を改善する。防腐剤による角膜や結膜障害を回避でき、開封後も無菌性は保持される。
容量は7mLで、希望小売価格は1250円。初年度の売上見込みは1億円。発売当初はスギ薬局を通じて販売し、将来は全国販路で販売する。 「PFデラミ容器」は、0・22μmのメンブランフィルターが外部からの細菌の侵入を防ぎ、開封後も容器内の無菌状態を保つ。フィルター上の残液は吸引弁の働きによって容器内部に引き込まれ、微生物の増殖を防止する。容器内は外層と内袋の二層構造になっており、薬液と外気の接触を防ぐ。