持田製薬は、ハンガリーの「ゲテオン・リヒター」が開発中のバイオ後続品について、国内独占的開発・販売権を取得した。2月にジェネリック医薬品企業の富士製薬工業と、遺伝子組み換えヒト顆粒球コロニー刺激因子(G‐CSF)製剤のバイオ後続品に関する共同開発契約を締結していたが、さらにリヒターと包括的な提携を進めることで、バイオ後続品事業の強化を目指す。
今回の契約により、持田はリヒターが開発中の抗体医薬を含めた複数品目のバイオ後続品の中から、国内の市場ニーズに合致した製品を積極的に導入し、製品ラインナップを拡充する。バイオ製品の製造・開発を重要戦略に位置づけるリヒターと提携することで、将来の重要な戦略分野の一つと位置づけるバイオ後続品事業の強化を図る。
持田製薬では既に、今後拡大が見込まれるバイオ後続品市場への本格参入を目指し、富士製薬とG‐CSF製剤の共同開発契約を締結している。G‐CSF製剤のバイオ後続品については現在、国内第II/III相試験が行われており、2013~14年の上市を目指している。