TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【大塚HDが東証1部上場】約1600億円調達‐樋口社長「必要部分に投資」

2010年12月15日 (水)
樋口社長

樋口社長

 大塚ホールディングス(HD)は15日、東京証券取引所市場第1部に上場した。上場により、市場から約1600億円の資金を調達し、医薬品や輸液を手がける医療関連等の事業に投資していく方針だ。都内で記者会見した樋口達夫社長は「大型買収より、われわれのプラットフォームに必要な部分への投資を行いたい」と語った。

 大塚HDは、医薬品等の「医療関連事業」と機能性食品等の「ニュートラシューティカルズ事業」を二本柱に、ヘルスケア事業を展開してきた。特に医薬品分野は抗精神病薬「アビリファイ」を中心に、グローバル展開を推進。既に海外売上高比率が56%に達しているが、将来的な成長を確保するためには、M&Aを含めた選択肢が必要と判断した。

 樋口氏は「次の成長のためには、自立的成長のみならず、M&Aを含めた選択肢を広げる必要がある」と上場の狙いを強調。短期的に資金を調達し、「大型買収ではなく、必要な部分に投資していきたい」との考えを示した。

 これまで医薬品分野では、中枢神経領域、癌領域中心の製品展開、パイプライン構築を進めてきたが、樋口氏は「調達した資金を使い、医療関連とニュートラシューティカルズを両軸に成長させたい」と述べ、医薬品の研究開発に偏らず、あくまでもヘルスケア事業全体で投資方針を考えていくとした。その上で、「ここ数年は、医薬品6割、ニュートラシューティカルズ3割という形で成長させるイメージを考えている」と方向性を語った。

 今後、グローバル研究開発では、エビリファイの後継品と位置づけ、欧米第II相試験中のドパミンパーシャルアゴニスト「OPC‐34712」に最注力する。



‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術