トライアル購入促進図る

ライオンは31日から、のどの痛み・発熱などのかぜ症状に優れた効き目を発揮する「バファリンかぜEX」に、錠剤タイプの27錠入りと、細粒タイプの6包入りを新発売する。昨年9月に、解熱鎮痛薬「バファリン」ブランド初のかぜ薬として登場した「バファリンEX」は、独自技術によるイブプロフェンの速溶解性を実現した効き目の速さや、人気女優の小雪を起用したTVCM効果もあって、ターゲット層とする働き盛りの30~40代男女らの支持を集めた。今回、秋冬の需要期を前に、パーソナルユースが求める「2~3日分」のニーズに応え、小包装タイプをラインナップに加えることで、競合激しいかぜ薬市場で、新規ユーザーやリピート購入者の獲得を目指す。
「バファリンかぜEX」(指定第2類医薬品)は、つらい熱や喉の痛みに優れた解熱鎮痛効果があるものの、“水になじみにくい、溶けにくい”性質をもったイブプロフェンを、独自技術の「クイックメルト製法」で、速く溶かすことを実現した。同製法は、胃で消化液と薬物の接触面積を増加させるため、イブプロフェンを細かく粉砕し、微粉化したイブプロフェンを親水性高分子でコーティングして、水分と馴染みやすくした。
イブプロフェンのほか、鼻水・鼻づまり、くしゃみを抑えるクレマスチンフマル酸塩、咳の原因となる痰を出しやすくするブロムヘキシン塩酸塩の、三つの基準外成分をはじめ、計7種類の有効成分を配合して、かぜのひき始めの“喉の痛み”から、つらくなった“発熱”にまで幅広く対応する。
同社が、市販のかぜ薬を利用者に調査したところ、服用期間は「2 ~ 3 日間」が68・2%と大半を占め、「4~6日間」が19・5%、「1日」が8・8%と続き、約75%が3日以下であることが分かった。さらに、かぜのひき始めの症状としては「喉の痛み( 53 ・6%)」、ひどくなったときの症状としては「発熱(59・7%)」を挙げる人が多く、早く対処したい症状としても「発熱」「喉の痛み」の割合が高かったという。
これまで「バファリンかぜEX」は、PTP包装の錠剤タイプが18錠、30錠、45錠入り、便利なスティック包装の細粒タイプが10包、20包で展開してきたが、2~3日分の新サイズをラインナップすることで、トライアル購入の促進と、利用経験者の固定化につなげる。
新発売する「バファリンかぜEX錠」27錠入り(9回分)は税抜き希望小売価格1580円、「同細粒」6包入り(6回分)は1280円。