ファイザーは、腎細胞癌治療薬「インライタ錠1mg、同5mg」(一般名:アキシチニブ)を新発売した。
インライタは、血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)を選択的に阻害する新規経口チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)。VEGFR‐1、2、3の阻害によって、腫瘍の増殖や転移を抑制して抗腫瘍活性を示すほか、複数の受容体型チロシンキナーゼを標的とする他のTKIに比べ、副作用を軽減できる。
一次治療抵抗性の進行腎細胞癌患者を対象とした国内第III相試験では、対照薬のソラフェニブに比べ、無増悪生存期間を有意に延長させた。国内での発売は、米国、スイスに続き、世界で3番目となる。
用法・用量はアキシチニブとして1回5mgを1日2回経口投与し、1回10mg1日2回まで増量できる。
薬価は、インライタ1mg錠が2006・20円、5mg1錠が9094・40円。