
武田薬品は3日から、指定医薬部外品のドリンク剤「ベンザ滋養液」を新発売した。三つのビタミンと六つの生薬を配合し、かぜなどの発熱で体力を消耗した時の栄養補給に着目した製品。同社では、2012年度のベンザブランド全体の販売額を97億円と予想しており、このうち「ベンザ滋養液」で3億円を見込んでいる。
同社によれば、近年のドリンク剤市場は10年度2065億円、11年度2016億円と減少傾向が続いている一方で、かぜ系ドリンク剤市場(かぜの用途をメインに訴求しているもの)について、09年度以降を見ると、09年度56億円、10年度59億円、11年度61億円と、増加傾向が続いているという。
こうした中で今回、「ベンザ滋養液」を新発売したことについて、「かぜを早く治したいという生活者のニーズに対し、かぜ薬で症状を緩和すると共に、体に必要な栄養を補給することで、自然治癒力を高めることが重要ということを啓発していきたい」(同社)とする。
「ベンザブランド」からドリンク剤の活用を提案することで、かぜの時の栄養補給の大切さを訴えていく。また、ベンザブランドの製品ラインナップを強化し、かぜ関連の幅広い範囲で商品ラインナップを揃えたいという点も目的とする。
新製品の「ベンザ滋養液」は、ビタミンC500mgをはじめとしてビタミンB2、ビタミンB6と六つの生薬(人参、生姜、大棗、甘草、桂皮、芍薬)をバランスよく配合し、スッキリとした甘みとオレンジの香りで、飲みやすい。カフェインを配合していないので、眠気を妨げないのも特徴。なお同社が行った調査で、かぜの時に有用だと思うビタミンのトップ3(C、B2、B6)の全てが配合されている。税込み希望小売価格は、30mL500円。
広告には、俳優の小泉孝太郎、要潤、タレントの根本美緒の3人を起用し、10月からTVCMを中心に展開すると共に、この3人は今シーズンのベンザブロックかぜ薬シリーズのテレビCMにおいても、罹患者役として出演する。
また店頭では、「ベンザ滋養液」とベンザかぜ薬シリーズとの近接陳列や啓発POPを活用し、かぜの時にはかぜ薬と共に、栄養補給も大切であるということを伝えていく。