武田薬品と医療情報学に強い米M2Genは、癌患者の膨大なゲノムデータを収集するための提携契約を結んだ。M2Genは、北米を代表する12のがんセンターが参加するがん研究情報交換ネットワークと提携しており、様々な癌患者を対象とした前向き観察試験を通じて、癌の遺伝子データを特定している。武田は、M2Genの研究プログラムから癌患者遺伝子分析データを用いて、重点分野の抗癌剤開発に生かしていく。
両社は、胃癌や膵臓癌を対象とした複数の第II相試験での患者登録で連携しており、今回の契約へと結びついた。今回の提携目的は、抗癌剤開発における被験者の早期集積化だ。個別化医療の進展で、抗癌剤治験の試験計画における複雑性が増し、患者の組み入れがスケジュール通りに進まないことが多いという課題があった。
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