ムンディファーマは、再発・難治性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)を効能・効果とするプレンヌクレオシドホスホリラーゼ(PNP)阻害剤「ムンデシンカプセル100mg」(一般名:フォロデシン塩酸塩)を世界に先駆けて新発売した。PTCLの適応では初の経口剤で、国内癌市場への参入を果たした。
同剤は、PNPを阻害することで細胞内に2-デオキシグアノシン三リン酸を蓄積させ、アポトーシスを誘導し、T細胞由来の腫瘍細胞の増殖を抑制する。
PTCL治療は、数種類の抗癌剤を組み合わせて併用するCHOP療法後の標準的な二次治療が確立されておらず、患者の多くが造血幹細胞移植の適応とならない高齢者であるため、治療選択肢が限られていた。
同剤は、単剤療法として使用できる経口剤であり、持続点滴、入院、頻回通院などの必要がなく、患者負担の軽減が見込まれる。
営業体制としては、MR40人と学術担当10人で、血液内科にプロモーションを行う。同剤のPTCLの適応では、注射剤でも申請している。