エーザイの消化器事業子会社「EAファーマ」とキッセイ薬品は、局所作用型ステロイド剤の潰瘍性大腸炎治療薬「レクタブル2mg注腸フォーム14回」(一般名:ブデソニド)を新発売した。日本初の泡状の注腸製剤(注腸フォーム製剤)で、ステロイドに起因する全身性の副作用を低減することが期待されている。両社は同一製品名でそれぞれ販売・情報提供を行う。
同剤は、EAファーマが独フォークファーマから導入し、EAファーマとキッセイ薬品が共同開発を進め、EAファーマが承認を取得した。泡状であるため、直腸・S字結腸に到達した薬剤が局所にとどまり、投与後に薬剤が漏れにくいという特徴を有する。国内では、「医療上の必要性が高い未承認薬・適応外薬検討会議」で「ブデソニドの早期承認を求めるIBD患者会」から早期開発要望が出され、活動期潰瘍性大腸炎患者を対象にした第III相試験でプラセボに対する優越性を確認している。
用法・用量は通常、成人には1回あたり1プッシュ(ブデソニドとして2mg)、1日2回直腸内に噴射する。