
日本臨床腫瘍薬学会学術大会
地域包括ケアシステムの推進を背景に、保険薬局で外来癌化学療法に対応する機会の増加が見込まれる中、薬局薬剤師を対象とした病院研修が各地で始まっている。17、18日に横浜市内で開かれた日本臨床腫瘍薬学会学術大会では、研修を受け入れた病院側、参加した薬局側の経験から課題が示され、今後の癌薬物療法研修のあり方をめぐって議論した。
調剤薬局のアイン薬局を展開するアインホールディングスの松村敦子氏は、日本大学病院で実施している6カ月間の病院研修に参加した経験を報告した。入院患者への調剤業務から病棟業務、抗癌剤のミキシング、外来化学療法の指導などを担当したことを紹介し、「今までは知識が乏しかったため、的を得た確認、指導が行えておらず、処方箋の背景にあるレジメン推測や支持療法の意味を読み取れていなかったが、研修後は薬剤、副作用、対象の紐付けが強くなり、より患者さんと向き合えるようになった」と自身の変化を語った。
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