中央社会保険医療協議会総会は8日、製造販売が特例承認された米ギリアド・サイエンシズの新型コロナウイルス感染症治療薬「レムデシビル」(販売名:ベクルリー点滴静注)の投与について、時限的措置として保険診療との併用を可能とすることを持ち回り審議で了承した。薬事承認されたため、保険収載前の医薬品投与として「評価療養」に当たると判断したもの。ただ、当面は日本に無償提供され、入院費も公費負担となるため、患者の費用負担は生じない。厚生労働省は、同社が薬価収載を希望する場合は、年4回の薬価収載のタイミングにとらわれずに対応する考え。
7日に特例承認されたレムデシビルについて、ギリアドは当面薬価収載を希望せず、日本に無償提供する方針を示している。これらを踏まえ、今回の総会で同剤の医療保険上の取り扱いについて議論した。