◆取材先の薬系大学教員が「医療職の中でも薬剤師には、薬剤師ならではの分かりやすい技術が見当たりにくい」とこぼすのを耳にした。確かに言われてみればそうかもしれないと、しばらく考え込んでしまった
◆医師には診断や治療、看護師には患者のケアという明解な技術があるのに対し、薬剤師の場合、「これだ」というキーワードがすぐには思い浮かばない。一昔前であれば、薬剤師の技術は調剤と言えたが、それだけでは不十分な時代になっているし、ロボットの活用も進むはずだ
◆いま、医療現場で薬剤師に強く求められる役割は、薬物療法の有効性や安全性を確保し、個別最適化を実現するために医師や患者に深く関わることだろう。これも広い意味で調剤と言えなくもないが、調剤という言葉にはどうしても対物業務のイメージがつきまとう
◆薬剤師ならではの技術は何かと考えることは、薬剤師職能の意義を突き詰めることにもつながる。現場の薬剤師一人ひとりに、「あなたが持っている技術は何なのか」と問いかけてみたい。
薬剤師の技術とは
2020年10月07日 (水)
‐AD‐
この記事と同じカテゴリーの新着記事
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
医療機器・化粧品
新薬・新製品情報
企画
寄稿