日本薬学会第141年会は3月26~29の4日間、広島市での開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、全面オンラインで開催されることになった。組織委員長の小澤光一郎氏(広島大学副学長・大学院医系科学研究科教授)は「断腸の思い。現地開催を少しだけでも残したかったが、予想外に現地に参加者が集まり会場に入れないという事態も起こり得る。最終的には参加者の安全を重視し、現地開催は見送った」と語る。ただ、基調講演や特別講演、シンポジウムの発表はほとんどがライブ配信で行われるなど、現地開催に近い臨場感で参加できるとしている。
組織委員会が準備を開始したのは約3年前。まず、ポスター発表会場として広島県立体育館、メイン会場として広島国際会議場を確保した。これらの会場は1キロ以上離れているため、広島市が保有する電動自転車を参加者の移動に活用してもらうなど、様々なアイデアを温めてきた。
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