
福田氏
慶應義塾大学発ベンチャーのハートシードは1日、主力開発品の他家iPS細胞由来心筋球「HS-001」について、デンマークのノボノルディスクと全世界での開発・製造・販売に関する独占的技術提携とライセンス契約を結んだと発表した。契約一時金とマイルストーンを合わせて約5億9800万ドル(約655億円)の大型契約となり、国内バイオベンチャーにおける自社開発品の提携規模としては最大級となる。世界初となる心筋再生医療製品の上市に向け、今秋には国内臨床試験を開始し、早ければ3年以内に条件期限付き承認の取得を目指す。
同日、都内で開いた記者会見で、ハートシードの福田恵一社長(慶大医学部循環器内科教授)は「大学発のベンチャーが死の谷を越え、医療の道に到達するという点で非常に大きな意味がある」と強調。「国内では慶大での臨床研究とハートシードの企業治験の両輪で再生医療を具現化していきたい」と語った。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。