オーガナイザー
山下琢矢(和歌山県医大薬)
東阪和馬(阪大院薬)
昨今の健康への関心の高まりも相まって、医薬品、食品添加物、化粧品などの化学物質には、安全・安心であることがこれまで以上に強く求められており、薬学の重要な研究教育課題となっている。これら化学物質のヒト健康影響を理解する上では、化学物質の動き(曝露・動態)と健康影響(ハザード)を評価し、リスク(曝露×ハザード)に基づき、それらを管理・制御するのみならず、品質保証や毒性予測評価系を構築することが重要である。
そこで本シンポジウムでは、▽化学物質の体内動態の理解とその制御▽種差の違いを考慮した毒性発現とその機序解明▽化学物質の品質管理に適う分析化学に関する研究に取り組む若手の先生方に講演いただき、化学物質のヒト健康影響評価とリスク解析、さらには、ヒト健康の確保に適う化学物質の創製に向けて、多角的に議論させていただきたい。
(東阪和馬)