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◆ある中規模私立病院の薬剤部長から、今春5人の新人薬剤師を採用すると聞いた。多くの病院が薬剤師確保に苦労する中、都市部という恵まれた立地とはいえ、中規模クラスで多数を一度に採用できる秘訣は何か
◆聞くと、今年度はインターンシップを頻回に開催したという。薬学生に病院まで来てもらい、薬剤部の雰囲気や薬剤師の働きぶりを体験してもらう。ここで働いてみたいと思ってもらえれば勝ち。期間は半日と短いが、職場の良さは伝わるようだ
◆この病院の給料は高くない。薬剤部長は「給料という外的報酬では引き留められない。やりがいのある仕事に取り組んで内的報酬を得られる環境づくりに力を入れている」と語る
◆その上で、薬剤師の給料を引き上げることができれば理想だろう。ただ、病院の収入には限度があり、薬剤師だけ給料を上げるのは難しい。一つの方向性として、医師の薬物療法の設計に薬剤師が関わる機会を増やすことが突破口になるかもしれない。実際にこの病院では取り組みを進める計画だ。