
内藤CEO
エーザイは7日(米国時間6日)、米バイオジェンと共同開発した早期アルツハイマー病(AD)治療薬レカネマブ(米国名:レケンビ)の迅速承認を米国食品医薬品局(FDA)から取得したと発表した。世界で最初の承認となったが、現時点では患者アクセスが課題となる。適応患者を見極める検査体制が十分でないことや、同剤の保険償還制限によって使用できる患者は限定的なためだ。
検査体制、保険償還制限が壁
同剤は、2週に1回の点滴静注製剤。年間価格2万6500ドル(平均体重75kgの患者に10mg/kgを隔週点滴投与の場合)で今月23日の週に発売される。迅速承認の根拠になった第II相「201試験」結果に基づくモデルシミュレーションによると、同剤が早期ADステージにとどめる期間は対照群に比べて2.5~3.1年延長する可能性が示唆されている。
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