富山県くすり政策課・石田課長
富山県厚生部くすり政策課の石田美樹課長は、本紙の取材に応じ、日本有数の医薬品製造集積地で日医工をはじめ県内医薬品メーカーの行政処分が相次いだことへの対応について、業界団体、医療関係団体、行政を挙げて信頼回復策を進めている途上にあるとした上で、「安全・安心な医薬品をしっかり製造、供給できる。それが富山であると思ってもらえるよう県としても支援していきたい」と述べ、県が標榜する「薬都とやま」の復権に向け、品質保証体制の強化に取り組む姿勢を示した。連続生産技術の導入、バイオ医薬品製造など新技術にも「くすりのシリコンバレーTOYAMA」を通じて「チャレンジしていきたい」との意向を表明した。
2020年の富山県の医薬品生産額は全国4位。人口当たりの医薬品生産金額、製造所数、製造所従業員数は全国トップを誇る。新薬、ジェネリック医薬品、一般用医薬品、配置用医薬品などのメーカー約80社と100超の製造所があり、日本を代表する薬やロングセラー薬などが製造されているが、21年以降の違法製造による業務停止処分11件のうち、富山県のメーカーが4社処分を受けた。
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