エーザイは9日、都内の本社内で開いた記者懇談会で、日本で早期アルツハイマー病治療薬として承認申請中レカネマブの承認までの国内の取り組み方針を明らかにした。5月には米国と同様に、日本の薬価設定の根拠となる同剤の年間価値額を論文で公表する。国内承認は遅くとも9月を見込み、それまでに早期受診につなげる疾患啓発活動を進めるほか、アミロイドβ検査の実施環境整備、脳内出血など副作用に対する安全性確保策などの治療体制の構築支援を急ぐ。
レカネマブは日米欧中で承認申請中。最初のフル承認の判断は米国で7月に示される予定となっている。内藤晴夫CEOは、米国承認に「圧倒的な自信を持っている」と強調した。2030年には同剤の売上高はグローバルで1兆円規模を想定し、競合薬の中でもトップシェア獲得に強い自信を示した。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。