岡山大学と国立循環器病研究センターの調査委員会は24日、元同センター研究所循環動態制御部室長で岡山大学学術研究院医歯薬学域教授の神谷厚範氏が執筆した論文1編について、データや研究結果のねつ造や改ざんが明らかになったとして、研究活動上の特定不正行為と倫理指針不適合を認定した。神谷氏に対し、特定不正行為が認定された論文について速やかに撤回が行われるよう勧告すると共に、今後、速やかに厳正な処分を行う方針。
神谷氏は、自律神経が乳癌組織内に入り込み、癌の増大や転移に強い影響を及ぼすことを発見し、自律神経を操作して癌を抑制する新しい治療の可能性を示す論文を執筆したが、研究不正の疑いにより、2020年9月に日本学術振興会から告発を受けていた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。