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小惑星リュウグウの粒子から「ウラシル」検出

2023年04月14日 (金)

◆2020年12月に小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの粒子から、全ての地球生命のRNAに含まれる核酸塩基、ウラシルが検出されたことを、北大や九大、東大などの国際共同研究グループが発表した
◆03年に小惑星イトカワを目指して打ち上げられ、多くのトラブルに見舞われながらも10年に採取したサンプルを持ち帰った「はやぶさ」の後継機である。今回の成果は、はやぶさで培った多くの経験の賜と言ってもいいだろう
◆リュウグウから持ち帰った粒子は、5.4gと少なく感じられる。これを、六つのサブチームからなる「はやぶさ2初期分析チーム」がその組成や成分に関する詳細な分析を行っている。今回はサブチームの一つが取り組んだものだ。リュウグウ試料中のウラシル濃度は、試料1g当たり最大で32ngあったという
◆生命はどこからもたらされたのか――。隕石などの地球外物質に含まれる有機化合物が原始地球上で生命誕生の材料となったという仮説がある。ワクワクする出来事だ。



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