日本イーライリリーは、4月25日に都内で行った記者会見で、早期アルツハイマー病(AD)薬として開発中のドナネマブについて、症状がないものの疾患に関与していると言われるアミロイドβ(Aβ)の蓄積が見られるプレクリニカル期を対象にした日本を含むグローバル第III相試験を開始したことを明らかにした。同社としては初めてDCT(分散型臨床試験)により治験を進める。
ドナネマブは、Aβを除去し疾患進行を抑える薬剤として開発している。現在、早期症候性ADを対象に日本を含むグローバル第III相試験段階にある。同社によると、ベースラインから76週の変化で、プラセボに対し32%の進行を抑制し、統計的に有意な結果が示されている。第III相試験の結果は年内の早い時期に発表する予定という。発表予定時期、承認申請予定時期は開示していない。
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