◆薬価・流通制度改革について検討する厚生労働省の有識者検討会の今月下旬の報告書のとりまとめを前に、産学政の各団体が鋭い提言をまとめた。まとめたのは民間団体「くすり未来塾」、学術団体「医療科学研究所」、自民党の「次世代ライフサイエンス・イノベーション議員連盟」
◆いずれも現行制度の根拠「4大臣合意」に端を発した毎年改定などが、制度に内在した問題を大きくし、製薬産業、供給体制を脆弱化させたと指摘する。岩盤と言える4大臣合意に矢を打ち込んだかのようだ
◆メンバーも強力だ。未来塾は元厚生省医政局長の武田俊彦氏と元日薬連薬価研委員長の長野明氏。医療科学研の提言は、加重平均値方式への移行時の担当官で厚労次官を務めた江利川毅氏の呼びかけで検討が始まり、医薬品流通研究者の三村優美子氏も加わった。議連会長は元厚労相の根本匠衆院議員
◆一連の議論は「パンドラの箱」を開けたと言われる。複雑に絡み合う問題に、制度と運用に知悉する識者が深堀りし、希望を託した。見過ごせる内容ではない。
薬価・流通、産学政から鋭い提言
2023年05月19日 (金)
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