
ブライスティング社長
ギリアド・サイエンシズは、今年から毎年、抗癌剤の承認取得を日本で進める方針だ。6月には第一三共から血液癌を対象にしたCAR-T細胞療法「イエスカルタ点滴静注」の製造販売承認権の承継を完了し、2024年以降は腫瘍の増殖・転移に関与する細胞表面抗原Trop-2を標的とした抗体薬物複合体(ADC)サシツズマブゴビテカン(海外製品名「トロデルヴィ」)のトリプルネガティブ乳癌(TNBC)での承認・上市を手始めに、適応追加取得を進める。対応可能な営業体制を構築する。
同社は、HIVや肝炎などウイルス領域、潰瘍性大腸炎などの炎症領域に加え、固形癌、血液癌からなるオンコロジー領域を新たな重点領域と定め、今後の成長を描く。日本法人のケネット・ブライスティング社長は13日に都内で行った記者会見で、抗癌剤の連続上市により「オンコロジー領域で強固なプレゼンスを確立する」と強調し、30年には「オンコロジー領域におけるトップ10の地位を確立したい」と表明した。
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