来年度の新入生から適用される新たな薬学教育モデル・コア・カリキュラムの大項目の一つ、「F臨床薬学」の目標設定が現行のコアカリとは大きく変わった。実務実習において薬剤師の業務習得を主目的とするのではなく、薬物療法の個別最適化を実践できる能力を学内外で養成することに力点が置かれ、関係者への周知が進んでいる。19、20の両日に熊本市で開かれた日本薬学教育学会大会で鈴木匡氏(名古屋市立大学大学院薬学研究科教授)は「臨床の場では学生になるべく多くの患者を担当させてもらいたい。考えさせる実習にしてほしい」と呼びかけた。
「F臨床薬学」は、現行のコアカリの「F薬学臨床」に該当する項目。既存の「F薬学臨床」には「処方箋に基づく調剤」の項目が入っているが、改訂コアカリでは処方箋調剤や服薬指導の基本的な知識や技術は「D医療薬学」へと移動した。
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