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日本発のアデノウイルス製剤‐臨床治験へ

2006年08月30日 (水)

 オンコリスバイオファーマは、癌細胞を壊死させるウイルスであるテロメライシン(開発コード:OBP”301)の臨床試験を開始することになった。既存の治療では効果がなかった癌患者を対象に10月までに米国でPIに着手、2007年末までに終える計画だ。

 同剤はヒトアデノウイルスを用いた制限増殖型の腫瘍殺傷ウイルス製剤。癌細胞の不死化にはテロメラーゼが関与しており、多くの癌ではテロメラーゼ活性が高まっている。「テロメライシン」は、ヒトアデノウイルス5型のE1領域にテロメラーゼプロモーターを組み込んでいるため、テロメラーゼ活性が上昇している癌細胞で特異的に増殖し、癌細胞を壊死させることが特徴。テロメラーゼは精巣や卵巣の細胞、骨髄幹細胞などで発現がみられるが、正常組織の細胞中には見られない酵素で、正常細胞中での増殖力は弱く、細胞毒性もないとみられている。

 マウスでの実験では、移植・増殖したヒト結腸癌細胞がテロメライシンの投与から15日後に壊死したことが確認されている。それら前臨床試験を踏まえ、3月にFDAに治験実施のための申請を行い、8月25日に了承が得られた。

 臨床試験は、各種固形癌患者の中でも既存の治療法では効果が得られず、他に有効な治療の選択肢のない患者を対象に行われる。主に、癌組織への局所注入による治療についての安全性が検討される。

 同社はもともとテロメライシンの事業化が目的としており、第一歩を踏み出したことになる。




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