新たな抗癌剤開発行わず
医薬品事業のあり方を検討しているヤクルト本社は24日、販売取り扱いをする15製品のうち抗癌剤「エルプラット」など8製品について、協業関係にあった高田製薬に2024年4月以降順次、承継・移管すると発表した。現在の医療用医薬品の開発品1品目以外の新規医療用薬開発は行わないことも明らかにした。今回の決定について、医療用薬事業からの撤退準備かとの質問に同社は「撤退を意味するものではない」と回答。残る製品の安定供給、情報活動を行うとしている。
同社は、今回の製品移管・承継の背景について、「05年の抗癌剤『エルプラット』の上市を最後に新たな抗癌剤の上市はなく、従来からの少数品目に依存したビジネスモデルでは将来の持続的成長は見込めないと判断し、当社の強みを踏まえた経営資源の最適化および効率的な活用について検討を重ね、当社が取り扱う癌関連の医療用医薬品の事業の最適化を検討してきた」と説明した。
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