
左から、公立みつぎ総合病院を事前訪問する広島大学病院の松尾薬剤部長、出向薬剤師の石井薬剤主任、公立みつぎ総合病院の村上薬局長、広島県の岡田薬務課長(同薬務課提供)
広島県は、薬剤師確保に関する厚生労働省の委託事業で、基幹病院の病院薬剤師を地方の病院に出向させるモデル事業を開始する。広島大学病院の30代男性薬剤師が今月7日から約3カ月間、尾道市の公立みつぎ総合病院に出向し、病棟業務の体制整備を支援する。働きたいと思える魅力的な職場環境を整えることで、就職する薬剤師を呼び込むのが狙い。県は来年度から始まる第8次医療計画で病院薬剤師出向の推進を検討しており、今回得た課題を来年度以降の事業に反映させる考えだ。
公立みつぎ総合病院は、病棟で薬剤師が業務に取り組んでいるが、マンパワー不足等の影響で病棟薬剤業務実施加算を算定できていない。若手薬剤師の教育に時間や人手を割けないといった課題もあった。
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