◆薬局薬剤師が処方箋なしに一部の医療用医薬品を患者に販売する、いわゆる零売に対する規制が強化される方向にある。厚生労働省の医薬品の販売制度に関する検討会で議論が煮詰まってきた
◆従来、零売は、医師にも国民にもあまり知られていない仕組みだった。薬剤師にとって零売は「寝た子を起こすな」という扱いだった。医師の反発を招かぬよう静かに権利を行使するのが得策との考えがあったように思う
◆しかし、零売に特化した薬局の出現で注目を集め、見直しを迫られることになった。むしろ、寝た子を起こす戦略で、薬剤師による零売の意義を社会に積極的に訴えていれば、検討会での議論はまた違ったものになっただろうか
◆ある薬局薬剤師は「零売は近隣の医師から歓迎されている。薬局が窓口になり、受診が必要な患者を医師に送っているからだ」と話す。業界関係者から「零売の議論では国民や患者の視点が欠落している」との声も聞く。医師や患者にとって零売の意義とは何か。議論が尽くされていないように思う。
零売規制、強化される方向へ
2023年11月13日 (月)
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