◆鎮咳薬・去痰薬などの不足を受け、武見敬三厚生労働相が製薬企業に直接供給を増やすよう要請すると聞いた時、「できるの?」と思った。対象薬の多くは出荷量を増やすも需要に応えられない状態だからだ
◆生産はフル稼働。3交代制を敷いた工場もあるが、人を集められず、できない企業もある。フル生産の中での増産は他の製品の生産に影響しかねない。ゆえに手持ち在庫を減らして市場に放出している。「正直カツカツ」との声が漏れる
◆要請に応えることは企業評価を上げると思いきや「在庫を出し渋っているのか」などのハードクレームを招きかねないという。実際起きた。薬を用意できず謝罪の毎日の卸MS、「薬を用意できないのなら薬剤師を辞めろ」などと面罵される薬剤師の姿に重なる
◆問題を解決するのは大臣の職務。しかし、政府補正予算案「医薬品安定供給体制緊急整備補助金」は14億円。要請した24社では1社1億円未満の計算だ。事情に詳しい業界関係者は「少ないね。必要な増産量も示さず丸投げだ」と手厳しい。
製薬24社に増産要請
2023年11月22日 (水)
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