◆社会保障財源をめぐり歳出改革の機運が高まっている。これまで議論の俎上に上がっては消えていた長期収載品の患者負担見直しは既定路線となり、来年度診療報酬改定では「極めて経営が良好な」診療所が引き下げのターゲットとされている。既に外来管理加算の廃止などが浮上し、本体マイナスが現実味を帯びる
◆薬価からの財源捻出については限界に来ている。もはや「ない袖は振れない」状況にあり、未曾有の医薬品供給危機が続く中にあっては、聖域だった医科の点数にも容赦なく手が付けられていくのは確実だろう
◆現在のわが国の状況を見れば、約40年ぶりのインフレで物価高に喘いでいる。食品やエネルギー価格の高騰に加え、足下では現役世代に社会保険料の負担も重くのしかかる
◆それでも医薬品は、国民生活に欠かせないものである。長く薬価引き下げ財源を診療報酬本体に充当してきたわけだが、逆に今回の改定では、その財源を医薬品の安定供給に振り向けて危機を乗り切るという考えがあってもいい状況だ。
社会保障財源をめぐる歳出改革
2023年11月20日 (月)
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