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◆緊急避妊薬のOTC化に向けた試験的運用の事業概要が10月初旬に各都道府県薬剤師会に周知されたようだ。当初、今夏に開始予定とされていたため後ろ倒しになってはいるが、ようやく事業が始まる
◆緊急避妊薬のOTC化に向けた議論が始まったのは6年前の2017年7月。当時のパブコメは賛成9割だったにも関わらず「時期尚早」を理由に否決された経緯がある
◆今回の試験的運用は一見すると前進とも取れるが、ある関係者は「今さら試験的運用をして何を明らかにするつもりなのか」と不満を漏らす。対象薬局をかなり限定的に絞って行うようだが、必要な人へのアクセス改善は速やかに実現しなければならないのではないか
◆試験販売に年齢制限を設けたり、「性教育が不十分だからまだ早い」と訴える人もいるが、現在進行形で困っている女性たちの声をないがしろにして良い理由にはならない。今できる最大限のことをした上で、教育体制の整備やサポート体制の充実を図るなど、未来に向けてより良い制度を練っていくべきだ。